検診からの帰路、
もうすぐかもしれないよーと、夫にメールをして
なんとなく、まっすぐ帰ってきてもらうことにした。
健診で疲れちゃったから外食しようと夫を誘い、
駅前のいつも中華屋さんでいつものメニューを。
夜は、そろそろ名前をちゃんと考えようということで
二人でPCの前であーだこーだ。
0時。コップン。
はじける音がした。
!!!なんだ?
は、は、破水か?!!
トイレに駆け込み、ちょっと匂いをかいでみる。
尿意は、ない。これは、うむ、きっと破水だ!
トイレから出て夫にその旨を告げ、
夫は長期戦に備えて5分でシャワーを浴び、
その間、こちらは病院に電話。
来てくださいとのことなので入院荷物を再確認して夫と家を出た。
タクシーで日赤医療センターまで。
どきどきがとまらない。ついに始まるか。
0時40分頃、病院に到着。
まずNSTで胎児の様子とハリを見て、続いて内診。
それまでおさまっていた破水が、内診で再開。
あ、これは間違いなく破水ですね、入院です。
そういわれたものの、
このタイミングで分娩は猛ラッシュだったようで、
なかなか部屋が空かず、2時くらいまで診察室で待たされた。
この間に不定期に痛みはあったけど、まったく耐えられるものだった。
ようやく分娩室に通された。
きれいな部屋だなぁ。分娩台はあるものの、ホテルの一室みたいだね。
そう夫と話す余裕が、そのときにはまだあった。
分娩台でひとまず休む。うとうと。
うとうとの合間に前駆陣痛が来た。
不定期に来る痛み。
痛みが来るたびに、意識して深呼吸をする。
痛いものは痛いし、体中に力が入る。
深呼吸で体の力を抜くよう努めるが、なんと難しいものか。
いつのまにか、
下半身が言うことをきかなくなるような痛みが定期的にきた。
あ、きっと、いきみたいって感覚、これだ。
ぐぐぐっと力が勝手に下半身に入る。
たぶん、5時すぎ。
そういや、カーテン越しの外は
真っ暗ではなくなっていたような記憶がある。
陣痛の合間、夫に深呼吸のカウントをしてもらうも、
どうも力が入って息を吐くことが出来ない。
このときはつらかったなぁ。
分娩台の手すりに手を突っ張って、声を殺していた。
陣痛の間はもう、朦朧。
下半身に力が入って、もうどうにも我慢できない頃、
分娩台の周りには人が増えていた。
誰が誰と認識できてなかったけど、助産師さんや医師のはず。
ここからは痛みと記憶が交互に断片。
髪の毛が見えましたよって言われたような。
もうラクにいきんでしまっていいよといわれたような。
顔を上げて、ほら、見える?ときかれたような。
そして、そんな余裕はなかったような・・・。
んで、次には、取り上げられていた。
胸に置かれて、だきしめた。
あ、性別見てない。
あ、女の子だぁ。
幸せは幸せ、それとは別に後産がしんどかった。
卵膜がうまくはがれなくて、結構無理やりとられたような。
お産自体より、この方が痛みがあったな。
お産は、赤ちゃんもがんばってくれるからね・・・。
その日のお産ラッシュはまだ続いていたようで、
通常なら2時間ほどそこでカンガルーケアなのだけど、
さっさと部屋を移動することになった。
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