愛想良く登園する娘には、
保育園まで(大人の足で)5分強の道中、
熱烈なファンがいたりする。
その中の1人は
いつも同じ時刻にやってくるトラックのおじさん。
うちからそう遠くない建設資材屋さんの従業員が
出勤なのか、勤務中なのか、
とにかく登園中に車で追い越していく。
たいていの場合、
車の速度を落とし、窓を全開に開け、
運転席に座っているのに左側に身を乗り出し、
道の左側を歩いている娘に「おはよー!」と手を振る。
最近では娘もそれに応えるようになった。
さて、今朝、とうとう、
そのおじさんが車から降りてきた。
いつもどおり手を振って、
追い越していったと思ったら道の左側に寄り、ハザード。
まさか・・・とおもったらドアが開いて車から降り、
こちらをむいて足を進めてきた。
「おはよー」
「かわいいねぇ」
「お名前はなんていうの?」
「かわいいねぇ」
「保育園いくの?」
「かわいいねぇ」
「なんさい?」
「かわいいねぇ」
「いってらっしゃい」
あたしもびっくりだが、娘もひるんだ様子で、
小声で質問に答えていた。
世を疑って暮らすのも悲しいことだが、
ここまでくると驚きを隠せない。
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