一日うまく集中できず、
気分もアタマもスッキリしないまま、夕食作り。
いつもどおり献立に迷い、
そうだ、カレーにしよう・・・と
後ろ向きにカレーを作り始めた。
以前にも作ったことのある、
子供に人気の保育園給食レシピ集を参考に
市販のカレールーを使わず、
レシピどおりに作ったんだけど、
なんだかうまくいかなかった。
作る過程で、
カレー粉を炒め、そのにおいに気づいた娘は
「カレー?」とちょっとワクワク。
「そうだよぉ、よくわかったねぇ。」
食卓にもすすんでついた。
で、食べ始めた。
複雑な表情で食べ進める娘。
その表情を訳すならば、
「カレー、だよな。」
「カレーの匂いしたもんな」
「ママもカレーだって言ってたよな」
「カレーっぽいけど・・・」
途中で「おいしい?」ときいても返事はなく、
二度三度聞いて、ようやく「ん」。
しばらく食べていたが、皿に具が残り始め、
ついに机を蹴ってカンシャクをおこした(笑
「いらないー」
というのでイスからおろそうとすると、
「たべるー!」
で、席に着かせてカレーを前にすると、
「いらないー!」
以上の繰り返し。
多分、
「アタシの食べたいカレーはこれじゃない!」
「これはカレーではない!」
「カレーを出せ!」
というカンシャクだとおもう。
ひとしきり泣く。
その間、放置。
ぶつぶつ。ママだって、これはカレーじゃないとおもうよ。
思うけどさ、今日はこれしかないのだよ。
仕方ないじゃないか、そういう日もあるよ。
何がいけなかったんだろ。
こちらも怒っていても仕方がないので、
素直に娘に伝えてみた。
「ママね、今日ね、カレー失敗しちゃった。
カレー、楽しみにしていたよね、でもね、
今日はこれしかないの。失敗しちゃった。」
どこまで伝わったかわからないけど、
泣き止み、カンシャクをやめ、ママのひざで食べると言い出した。
ひざに乗せて、食べさせる。
黙って食事を再開した娘。
「ママ、カレー、しっぱいしちゃったの?
ゆいちゃん、カレー、こんどつくってあげるね。ね?」
娘はそう言った。
そして、また一口、食べてくれた。
娘に完敗。
親の背中を見て子は育つから、
できる限りよい背中であるよう、努めているツモリ。
その緊張感は、大抵の場合よい方向に働いているけど、
今日は一日気分も落ち気味で、違ったみたい。
うまくコントロールできないまま夕飯を作り始めたのが敗因。
PR