叱っても、むすっと口をつむぐ。
「悪いことしたときは謝らなくちゃいけません、
ごめんなさいは?」
首を横に振る娘。
「あやまらないの?なんで?わるいことしたんだよ?」
むっとしたまま。
「ねぇ、ママの目を見てママのお話聞いて」
視線をそらせたまま、口はとがってる。
もう・・・、意地っ張りったらありゃしない。
今から思春期の衝突がおそろしいわ。
年末年始の休診に備え、
小児科によってから保育園へ遅刻して登園。
クラスのみんなはこれから外に遊びに行く様子で、
ひとりの先生の前にみんなの保育園帽子と園児。
ひとつずつ、これはだれのですかーと聞きながら渡していた。
そこへ娘。
「ゆいちゃんもー!」と文字通り「乱入」といった感じで
その輪に加わり、先生がひとつずつ帽子を掲げて聞いているのを
待てない様子で、「ゆいちゃんのー!」と帽子の山に突っ込んでいった。
先生に「じゅんばんねー」とか制止されなだめられしているんだけど、
一向に「ゆいちゃんもー!」は治まる気配がない。
着替えやらオムツやらの、
登園時のしたくをしながら横目とダンボの耳で様子を伺っていたけど、
娘はいつもあんなふうにジャイアンなのだろうか・・・。
よくお手伝いをしてくれる。
たたまれた洗濯物をもって、「どこしまうのー?」としまおうとしてくれたり、
買い物から帰れば、戦利品の解体を率先してしてくれる。
今日の大掃除(掃除というより片付けだな)では、
ママの真似してあちこち拭いてくれた。
が、頼むと「いあない」といってやってくれないことが多い。
あまのじゃくめ・・・。
なにしろ初めての子育てで、
「こどもってこんなものかなぁー」と
受け止め受け流していたものが、
これこそが「個性」というものなんだと理解してきた今日この頃。
意地っ張り要素。あまのじゃく。いたずらちゃめっけ。
2歳を過ぎて以降、ひとつの人格なんだ、ひとつの個性なんだと
意識させられてきたなぁと気づいた今日この頃。
「こども」というより、「未熟な一人のヒト」と表現したほうが、
やけどしなくて済むような、そんな感覚。
親業って、たいへんだな、こりゃ。
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