朝、ママがベッドから抜け出すと、
たいていの場合娘も起きてしまう。
平日早起きして、もしくは休日眠いのを我慢して、
一足先に起きてママ時間を作ろうとしても、そんなわけで失敗。
日曜日。
7時過ぎに目が覚めて、起き上がった。
お!娘は気づかない!よし!
起きたものの、やっぱりまだ眠い。
Eテレつけてソファでグダグダすることにした。
しばらくするとぺたぺたぺたと
娘の足音が聞こえてきた。
あー、起きてきちゃった。
目をつむり、寝た振りして様子を見よう。
ぺたぺたぺた。
部屋まで入ってきた。
テレビはついているけど、ママは見当たらない。
ぺたぺたぺた。
廊下に戻った。おそらくトイレの前で立ち止まった。
ママはトイレではないようだ、と確認した様子。
ぺたぺたぺた。
もういちどこちらの部屋へ。
しばらく立ち止まる。
ペタペタペタペタッ!
こっちにきた!きづいた!
ソファのすぐ横に立って、ママの様子を見る。
腕は触れているけど、それ以上触る様子はない。
ぺたぺたぺた。
あれ、遠のいた。どうするんだ?
ぺたぺたぺた。
戻ってきた。
腕にひんやりさわったものは本だった。
娘は本を2冊持って、ソファに戻ってきた。
無言。たたくでもなく、本を無理やりソファの上=ママの腕に乗せてきた。
あーっ!どんな顔してるかみたい!
どんな反応なのか、見たい!
「起きて!」「おはよー」でもなく、なぜ絵本!?
可笑しくなって目を開けてしまった。
「おはよー」
「起こしてもいいんだよ、起きてーっていえばいいんだよ」
そういって娘に伝えたが、娘はきょとん5割、遠慮笑い3割、テレ2割といった
複雑な笑顔でそこにいた。
パパのことは
「おきてーっ」って叩くくせに、
ママはそっとしておくのね。
いいのよ、起こしてくれて。
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